鈴木由美子さん インタビュー!
Kiss21号からいよいよ完全復活予定の
鈴木由美子さんにお話を伺ってきました!

ではいよいよ今日の裏・メインテーマ(?)を……。

お子さん、無事出産されたそうで、おめでとうございます。ふたりも生まれて……。
【S】: ふたりも生まれて……。でもほんとは三人ほしかった。

お名前はなんとおっしゃるんですか?
【S】: ナスとニラ! (編集部注:ナスとニラ、この後出てくるウニ<オス>とネギ<メス>は、全て鈴木さんの愛犬の名前です)でも後でユズとポン酢も良かったかなって思ったんだけど、動物病院で言っちゃったんですよ。ナスとニラって。だから今さら変えるのもなって……。

あー、たしかにユズとポン酢もかわいかったですねー。
【S】: かわいいよねー!

親がウニとネギですけど、名前の由来とか付け方ってなにかあるんですか?
【S】: あー、私の大好物。値段にだいぶ差があるんだけど。ウニに比べると。

ところでネギは安産だったんですか?
【S】: ネギ? うん、大安産だった。逆子だったんだけど、ふたりとも。でも犬は逆子でも大丈夫ですって言われて。でほっといたら……あ、あの小屋で産んだのね(と、傍らにある犬小屋を指さす鈴木さん)。で、あんまり見てるとあれかなーって思って、ちょっと離れて見てたんだけど……。

ええ。
【S】: 中、暗いじゃん。で見えないのね。で、破水してから40分くらいたった後、中でなんか食ってるんですよ。引きちぎるかんじで……。で、「なんか食ってるよ!」とか思って!

ははは!!
【S】: 子犬食ってるのかなって思ってのぞいたら、どうやらあの胎盤を食ってただけで、子犬は無事だった。

ドキドキですね。
【S】: うん、ちょっとドキドキしちゃった。いくら食うの好きだからって、子犬食うなよって……。

食べるの好きなんですか?
【S】: うん、食べるの大好き。今はこんな痩せてるけど、妊娠中はやっぱりすごい太って……。で、「ウニよりでっかいんじゃないの?」ってみんなに言われてたんだけど、産んだらしぼんじゃった。でも、一時期3キロ以上あったんだよ。もともとが2.4〜2.5キロなんだけど。

ネギは産後の疲れで寝てるみたいですね……。ネギは母乳とかはちゃんとあげてるんですか?
【S】: うん、あげてる。でも普通はもっと母犬はつきっきりらしいんだけど、ネギの場合はね、最近は寝床からちょこちょこ出てきてウロウロして、たまーにミルクをあげにいくって感じ。「あ、そうそう」みたいな感じで。

でも普通、子犬がいると、知らない人とか来たら警戒しますよね。
【S】: うん、でもネギはねー、人が来ると子供に戻っちゃって、ダメ。だからあんまり人に会わせるとマズイと思って。

子供に戻るというと?
【S】: ウニがよそで生ませた子がいて。ウランちゃんていう犬との間の子供で、バロン君ていうんですけど。バロン君が生まれる時に私、帝王切開を見に行ったので、バロン君の飼い主の人が、今回生まれた子犬を見たいって言ってて。私、自分が見に行ったし、産んだその日に見せてあげたんですけど。そしたらもう産んだばっかりなのに、子供に戻ってはしゃいじゃって、子育て放棄しようとしたもんで、「ああ! もうこれは人に会わせるとヤバイ!」と思って。それでここんとこ人に家に入らないでいてもらったのね。

でも見てると本当に子犬のことほったらかしですよね。
【S】: そうなの。最初のうちは「ミュー」って鳴くとすぐ見に行って、おっぱいとかあげてたのに、今は鳴いても行かないでしばらく聞いてるだけで、おさまるとほっといて寝ちゃうの。

性格的にはネギは独立心が旺盛というか我が道を行く感じですか? 肝っ玉母さんというか。
【S】: そうなの。全然動じないの。

全然人見知りはしないんですか?
【S】: ネギは外に行くとほえることがある。ウニはひどいですね人見知り。

犬はこのままどんどん増える予定なんですか?
【S】: いやー、わかんない。子犬にオスがいればそれで気が済んだんだけど、生まれなかったから(編集部注:ナスもニラもメス)なんか、オスじゃないとウニの分身みたいなことが感じられないのね。だからまだウニの去勢をするのはやめとこうと思って。

確かにオスとメスって、なんか違いますよね。
【S】: うん。メスもすごいかわいいんだけど、なんかオスって飼い主にしかわからないかわいさがあるっていうか。女の子って割とだれにでもなついてすごいいい子でかわいいんだけど、なんかオスはね、私にしか分からないっていうのが。

犬を噛んだりしませんか?
【S】: 私、口に入れるタイプ。鼻とか顔とか。昔から実家でマルチーズ飼ってたんですけど、よく母親におこられた。なんかかわいいものって口に入れたくなるよね。とりあえず。

マルチーズを続けて飼ったっていうのは、やっぱり昔飼ってらっしゃったからなんですか?
【S】: ていうかねー、ウニを飼う時に、今度は絶対にヨーキーを飼おうって思っていたんですよ。もうずっとマルチーズだったし、この辺でひとりになって飼う時は、絶対ほかの犬にしようと思って。買いに行ったんだけど……。やっぱりねー、マルチーズが、マルチーズが見てるよー!! みたいな。

なんか目があっちゃいますよね。
【S】: 仕事でアシスタントが入る前にお店に見に行ったら、こいつが(ウニ)いたんですよ。それで仕事終わってもう一回見に行ったらまだいたんで、もうだめだ、もうマルチーズしかないや……とか思ってね。

何年くらい飼ってるんですか?
【S】: ウニは3年。で、ネギが1年半ぐらいかな……。

そもそもこの家を建てられたのも、ウニとネギのためだと聞きましたが?
【S】: そうなんですよー。やっぱマンションとかだとー……あ、なんかこれじゃバカ飼い主みたいだけど……あんまりワンワン吠えると近所迷惑になるじゃないですか。だけどしょっちゅう怒るのもかわいそうだし。っていうのがあって……。

知り合いがマンションで犬を飼ってて、声帯をとる手術したって聞いたことありますけどね。
【S】: あー知ってる! でもそれはちょっとねー。私ならやっぱ引っ越すかなー。

確かにちょっとかわいそうですよね。
【S】: あー。それからこの床もね、今板張りですけど、全部コルクに替えようかなーって思ってるんですよ。
滑ってますよね。そういえば。
【S】: ネギがねー、この家を建ててから飼って、ここで育ったもんで、股関節が弱くなっちゃったんですよ。ウニは前の家で育ててたんで滑らなかったから大丈夫なんだけど。今の家でスカスカスカーって感じで滑ってるからねー。
最初に見た時に2匹ともスカスカ滑りながらはしゃいでるのがかわいいなーなんて思ってたんですが……。
【S】: 犬ってさー、1日のうち……ウチではキチピータイムって呼んでるんですけど……。すんごいはしゃぐ時ありませんか? ほんの5分か10分くらいなんだけど。昔は部屋中かけまわってたんだけど、ウニはこの家に越してきてから、滑るのが怖いせいかやらなくなっちゃったのね。で、最近小さい絨毯を買って敷いてあげたら、その絨毯の上のすごい小さい範囲でそのキチピータイムを始めるのを見て、すっごいかわいそうになっちゃって……。それでコルクに張り替えようかなーって。
子犬が生まれても、ウニとネギへの愛は変わりませんか?
【S】: 子犬が生まれてかわいいでしょーとかよく言われるんだけど、実はまだ聞こえないし見えないし、全然感情移入ができなくて……。だから全然ウニとネギのほうがかわいい。みんなはとても子犬を見たがるけど。

あんまり見るチャンスないですもんね。
【S】: んー。出産シーンのビデオとか見たがるんだけど、なにしろ暗くて、なにも撮れてないから……。なんか暗闇で食ってるかなー? ぐらいで……。


ではちょっと最後に、話を変えて、漫画家さんになったきっかけなんかをお伺いしたいのですが。
【S】: 「BD・フィーリング」という吉田まゆみさんの作品があって、それを読んで、「私もこういうのが描きたい!」と思ったんですよね。

小さい頃からなりたかったとかではないんですか?
【S】: うーん。親がけっこう堅くてなれるわけないとか言われてて、あしらわれてて。「そーかなれないんだー」とか思いこんでいて。で、私、大学は教育学部に行っていて、卒業したら小学校の先生になる予定だったんですけど……。逆上がりができないんですよ、私。で、小学校教員って逆上がりとかピアノとかいろんなことができないとだめで……。私すっごい不安になって。この逆上がりでここまできて先生になれないのかと思って……。しかも大学生にもなってみんなの前でできない逆上がりを披露するのかと思ったらイヤになって。で、他の道はないかと……。

逆上がりができていたら、今頃学校の先生に?
【S】: なってたと思いますね。割と堅実なタイプなんで、たぶんなってたと思うんだけど。でもほんと、できない逆上がりをみんなの前でやるっていうことに耐えられなくて。それが大学3年の時。それから投稿し始めて。

その時初めて描かれたんですか?
【S】: うーんとね……デビューしたのはたぶん2本目か、それくらいだったと思うんですけど。

じゃあ思い立ってからすぐに……。
【S】: そうですね。割とすぐにデビューできて。こんなことになるのなら、美大とかに行っとけばよかったとか思いますね。

学校の先生に未練はないんですか?
【S】: それがねー、私、子供嫌いなんですよ。
えー、そうなんですか? なんで小学校の先生になろうと思ってたんですか?
【S】: やっぱり親が、なるんだったら医者か学校の先生? 女の子が仕事するんならどっちかって言われたのが頭にあり。まぁ医者にはなれないだろうから、それなら学校の先生っていう感じで。
割ときびしいおうちだったんですね。
【S】: きびしいかな? うーん? 確かにけっこううるさいかな? 子離れしてない親って感じなのかしら?
……それにしても逆上がりひとつが、すごい人生の転機だったわけですね。
【S】: 投稿者の人にとってためになる話では全然なかったですねー……なんか。
でも、思い立った時にとにかくやってみるという教訓はありますよね。
【S】: ほらよく、いやなことから逃げちゃいけないとはいうけれど、私、割といやなことから逃げて逃げてここにいる……みたいな感じなんですよね。
でも好きなことがお仕事になるっていいですよね。
【S】: まぁでも好きなことも仕事になると、嫌いなことになっちゃうのがつらいんだけど……。
いや、でも新作の「アンナさんのおまめ」はいつもより原稿のアップが早いようで、鈴木さんの意気込みを感じます! 編集部に「鈴木さんはいつから描くの?」というおたよりがたくさん来ていますので、21号からの新作がんばってください。
【S】: はい。ホントにご心配をおかけしました。
ということで、今回は鈴木由美子さんのインタビューをお届けしました。期待の新作「アンナさんのおまめ」はKiss21号からいよいよスタートです! お楽しみに!!
フォトギャラリー
写真1
ウニ:仔犬が苦手で、スネてるとーちゃん。
写真2
ネギ:せっせと子育てにいそしむ健気なかーちゃん。
写真3
ナス:笑っちゃうほどウニに似ている。
写真4
ニラ:ネギに似てるが、ちょっとカオがデカい。
写真5
仕事場:風水的に吹き抜けはよくないらしいが、気にしていない。
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