柴門ふみさん インタビュー!
今回はKiss本誌で「みんな君に恋してる」が好評連載中の、
柴門ふみさんの仕事場にお邪魔して、担当もっちーと
柴門さんからお話を伺ってきました。
今日はよろしくお願いします。
【柴門さん】:
(以下S) 
よろしくお願いします。

さまざまなヒット作品を生み出している柴門さんが、漫画を作る際に意識されていることは何かありますか?
【S】: 話を作る時に基本的に描きたい話しか描かないです。あとはキャラクターと設定だけですね、考えているのは。
最初は大枠を固めて後は自然に動き出すという感じでしょうか?
【S】: そうですね、はい。あ、でも、短編を膨らませるということもあるかもしれない。昔、短編をいろいろと描いていたんですよ。それが後の長編の原型になっているものは結構ありますね。たとえば、「女ともだち」とか「新・同棲時代」とか、原型のほとんどは短編からですね。「あすなろ白書」なんて、元は「ヤングマガジン」の増刊に描いた読み切りとほとんど設定やテーマは同じですね。
それは講談社的には惜しいことをしました(笑)。
【S】: 「同級生」も、昔、デビューして数年でなくなった雑誌に描いた読み切りが発展した形ですよね。
小説の「クロスファイア」もそういう形ですよね。短編から長編になったという意味で。
【S】: 村上春樹さんの「ノルウェイの森」もそうですね。元は「螢」っていう短編で。ほとんど設定などは同じですね。親友が自殺して、親友の恋人が心が病んでいて病院にいて、そこに主人公が会いに行くっていう。わたしはきっと短編の中で"これはいける"っていうのがあったら、後まで無意識にとっておいたんじゃないかと思うんです。それで今は意識的に短編を描いているんですよ! 短編だと実験的なこともできますしね。
今「Kiss」本誌で連載中の「みんな君に恋してる」も、短編が長編になったんですか? それとも今回の場合はまったくのオリジナル?
【S】: 今回のストーリーはオリジナルですね。自分が嫌いな女が、自分と同じ顔をして、自分の好きな男と寝てたら嫌だろうなって考えて。
【もっちー】:
(以下M) 
女にとって一番嫌なことは何かなというところから、設定作りがはじまったんですよ。
【S】: もっとシンプルに突き詰めていくと、自分にとって一番嫌な女に男を取られるのは、嫌だなと。
ところで、柴門さんは好みの男性のタイプとかあったりするんですか?
【S】: わたしは心のキレイな人が好きですね。
心がキレイというと具体的にはどのような人が……。
【S】: お坊さんのように欲がなく、そんなタイプですか? 野心がなく、何か一つに打ちこんで。
ということは、先日ノーベル賞を受賞した田中さんみたいなタイプですかね?
【S】: あ、そうそう。そういうタイプですね。
その田中さんは、今、見合い界では人気急上昇中みたいですね!
【S】: わたしの同年代の友達の間では、「やっぱり再婚するなら田中さんね」ってみんな言ってますね。「夫にするならあれよ!」って。
【M】: やっぱり、男は内容ですもんね。
【S】: 「若い頃は気づかなかった」って、みんな言うの。「なんで、ああいう良さに気づけなかったのか?」って。
じゃあ、外見だけではもうダメだと。
【S】: いや、3時間くらいはひっかかりますね(爆笑)。「わー、キレイ」とかは思いますよ。でも、だいたい2、3時間くらい見てると慣れてきて。ハンサムな芸能人の方との対談のときでさえもそうですね。やっぱり最終的には人間的な温かさとか誠実さとかに、目がいきますね。やっぱりこの年になって気づきました。人として大切なものに。
【M】: 困りますよ、そういう人間的にできたいい男がいなくてねー(ため息)。
では、漫画の中で描く男のタイプも、今と昔でだいぶ変わってきたんですか?
【S】: でもそういう「いい人」を中心に描いちゃうと、物語としては全然面白くない。田中さんタイプの人を中心に描いても、ラブストーリーはできないんですよ(笑)。
【M】: 確かに。田中さんタイプの人はラブというより、安住の地というイメージですよね。
【S】: でも田中さんはユーモアがあって、とても楽しい方ですよね。打てば響くという感じで。田中さんに関してもう少し言うと、奥さんが少しずつ派手になっていくのが面白かった。
【M】: だって今巻き髪ですよ! いつの間にかゴージャスになってますよね。女はなぜあんなに変わるのか、不思議ですよね。
【S】: 女はやっぱり見られるとキレイになるのね。
キレイになると言えば、今回のストーリーでは笑美子が整形していますよね。その点についてはどうですか? 肯定的ですか? それとも、否定的ですか?
【S】: 整形する本人の考え方次第だと思います。この年になって分かったんですけど、やっぱり男も女も内容なんで。整形じゃ変えられないもののほうが大きいですよね。でもビューティーコロシアムを見ていて思うんですけど、あまりにひどいなっていう人は整形したほうがいいと思います。むしろ積極的に。
【M】: 整形した人達の中には、整形する前の心のゆがみが残ってしまっている人っていますよね。
【S】: そういう人達がちゃんと心を矯正するには、10年くらいかかるんじゃないですか。どこかできっと心の「闇」を飼ってしまっているんでしょうね。
では、笑美子も心のどこかに「闇」を飼っているわけですか?
【S】: でも笑美子の「闇」は明るい「闇」ですね。確信犯的にやっていますから。芽衣のほうがもっと深い「闇」。自分と闘わないと克服できない「闇」。
そうすると、これからのストーリーの読み筋としては、芽衣がいかにして心の「闇」を克服していくかという話になっていきますか?
【S】: そうですね。
この後、芽衣や笑美子の恋愛はどうなっていきますか? 話せる範囲でお教えいただければ……。
【S】: 芽衣は恋愛までいかなくても、見守ってくれている人がいる愛。癒されていくというような。笑美子は、純愛に気づくというふうに持っていきたいなと。
計算じゃない愛に笑美子は気づくということでしょうか?
【S】: そうですね。笑美子は、計算し尽くして絶対手に入ると思っていた愛が手に入らず挫折する。そして、そこから考える。そういったストーリーになっていきますかね。整形しても自分は変えられないですよ。やっぱり笑美子は笑美子だったみたいな。
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カップラーメンなどのおまけでゲットしたグッズ達。愛着あり!
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担当のもっちーと、ハイポーズ!
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お気に入りのぬいぐるみ。【レアものですよ、それ。(もっちー談)】
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今、わたし的にマイブームなのが、仏像なんです。
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白熱した、打ち合わせ風景。こうして、作品は作られます。
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