軽部潤子さん インタビュー!
Kissで「青空クリニック」を連載中の軽部潤子さんに、
趣味のお話から制作裏話までを伺ってきました!
今回いただいた写真は、趣味のものが多そうですが……?
【軽部さん】:
(以下K) 
わたし、誰もいない所が好きで。登山じゃないけど、冬の山とかそういう……。

えっ!でも、それって危険じゃないんですか?
【K】: いや、全然。あるんですよ。そういうスポットが。今、結構はやってるんですよ、これ。
この履き物(?)ですか?
【K】: スノーシュー。いわゆる西洋かんじきというやつですね。これでまあ、鳥とか見るのもそうですけど、こないだはねー、八甲田山の上に行って、樹氷とか見てきた。それを履いて。誰も歩けないだろうという所に行くのが好きなんです。
それってやっぱり危険な気がするんですけど……。
【K】: でも他の人はスキーとかしているんです。みんなはどんどん降りて行っちゃうんだけど、わたしは反対に人の行かない方へどんどん……。
スキーとか、他のスポーツもされるんですか?
【K】: いや、全然しません。人が多いのが嫌いなので。
ちなみに、この西洋かんじき歴は?
【K】: 本格的にやり出したのは去年。去年というか、まあ、今年じゃないというだけで。だからそんな趣味として偉そうに語れるものは無いんですけど……。
え、でもスノーシューもそうですし、あとこっちの道具(2つ目の写真)もすごいインパクトがあったんですけど。普通の家に無いものばかりですよね。
【K】: あー、これはねー。飼っていた小鳥が具合が悪くなって入院したんですけど、温度を一定に保てないとお医者さんが退院させてくれないって言って……。
でも、薦められたからと言って買う人もあんまりいないですよね。
【K】: まあ、確かにそうですよね。でも、小鳥はねー、体温を保っていないと生きていけない動物ですから。寒さが最大の敵ですから。
でも、恒温動物ですよね。体温を自分で一定にできるのでは?
【K】: いや、違うの!小鳥は飛ぶために体を軽くしていないといけないから、常に食べて常に出しちゃうのね。
あー、なるほど。脂肪を蓄えられないんですね。
【K】: そうそう。だから寒くなると、じーっとして羽をふくらませて。
あー、やってますね。
【K】: ああやってがんばって生きてるのよ。体温を40度以上にしておかないと、細菌から体を守れないから。
鳥ってそんなに体温高いんですか?
【K】: 動物はみんな高いじゃないですかー。
でも、人間にとっては40度というのはかなり高いですよね。
【K】: そうそう。人間は弱いのよね。だから汚いものとか食べたりすると勝てないじゃないですか。
なるほどー。そうですね、確かに。……それにしても、この装置、今後使われること は二度とない気がしますが……。
【K】: いや、また鳥を飼ったら入れますよ。この中に。
え、これで飼うんですか?
【K】: そうですよ。
え、重体とかの時だけ入れるんじゃないんですか?
【K】: 違う違う。もう入れっぱなしですよ。基本的に。
鳥と触れあいたい時とかは?
【K】: 手乗りの時は出すし、手乗りじゃない時は、振り向いてくれないから、ガラスケース越しに眺めて……。
ただ眺めてるだけなんですね……。
【K】: 手乗りの子はねー、出して出してってやるから。
へー、かしこいですね!
【K】: うん。でもねー。今はちょっと2羽続けて死んでしまったので、ちょっとしばらくは辛くて飼えそうにないですね。……それでまあ、仕事場に鳥の写真を飾って心を和ませているんです。飼えない代わりに、これを見て悦に入ってるんです。
確かにこの写真はかわいいですよね!
【K】: そうそう。いいでしょ。私が撮ったんじゃないんですけどね。基本的に写真より動いているほうが好きなので、自分ではあんまり撮らないんですよ。
……ちなみにあの機械はなんていう名前なんですか?
【K】: インキュベーター。
インキュベーター?
【K】: そうそう。ウン十万円するものなんです。
これは鳥専用の生命維持装置なんですか?
【K】: うーん。もしかしたら、ワンちゃんとかが病気になった時とかも入れるのかも。ちょうど人間の赤ちゃんの保育器みたいなものですよね。きっと。あんなに複雑には出来てないけど。
そんなもの、自宅にある人いないですよね。
【K】: うん。たぶんね。医療器具だから。これで温度を一定に保ってあげられるんですね。温度をセットしておいて、5度以上誤差が出ると、「ビー」って鳴るんですよ。……でも、今は空き家なんですけどね。


……ちょっと話が戻りますが、こっちの西洋かんじきの方って、
【K】: スノーシューって言って。
あ、すいません。なんか「西洋かんじき」っていう言葉のインパクトが強くて。
【K】: 「スノーシュー」で本とかも、ちゃんと出ていて、はやりつつあるんです。
これは用途としては、鳥を見に行くためのものというよりは、誰もいない所に行くための?
【K】: 誰もいないところというか、まあ、それもあるけど冬の山が好きなので……あ、もちろんなだらかなところですよ。でも、雪がすごく積もってるところって入れないじゃない?
危ないですもんね。
【K】: そうそう。でもスノーシューで雪で車が通行止めになっちゃってる所とかにもどんどん入っていけちゃうのね。
それ、危ないですよ!
【K】: 危なくないよー。
連載中にある日、連絡がとれなくなったりしたらどうするんですか!
【K】: いや、あるの!いろんな、ちゃんとした場所が。雪崩にあわないような。
そこに行くと、このスノーシューを履いた同士の方々がいたりするワケですか?
【K】: 会ったことない……。
えー、それはやっぱり危険なのでは……?
【K】: あ、でも歩くスキーとか、クロスカントリーの人とかはいますよ。でも、ほんとこれを履くと雪に足が埋まらないから、すごくいいの。楽しいよ。
でも、一番大きな理由は鳥を見るためですよね。鳥ってそんなにいるんですか?さっきの温度のこととかを聞いていると、冬山になんか全然いなさそうですけど。
【K】: 向こうから渡ってくるのとかいるよ。
あー、シベリアとかから。
【K】: そうそう。シベリアからすれば、こっちは暖かいんですよ。雀よりもちっちゃいみたいなのが、遙か彼方から渡ってくるんだから、すっごいなーと思うんですよ。
そんなに自然の中で見れるものですか?
【K】: それは慣れ!鳴くじゃない。声とか聞こえるとどこを目印にして、双眼鏡をどう上げていけばいいのかとか、だんだん分かってくるんですよ。
プロって感じですねー。
【K】: あ、そう言えば、写真に双眼鏡がありますよね。それがわたしのすっごい自慢の双眼鏡なんですよ。迷彩の服にかかっている。
これは一般的なものと比べて、どういう風に違うんですか?
【K】: すっごく明るいの。全然違うよ。
鳥関係に、かなりの高級機材を揃えているわけですね。
【K】: そうそう。もうね、(鳥関係には)すごくかけているわけですよ。
すごいですねー。
【K】: 後は、鳥見の格好ですよね。
この迷彩ですか?
【K】: そう。これはファッションとかではなくて、鳥に見つからないためのものなわけですよ。この格好で軽井沢の野鳥の森とかね、冬は全然人が来ないんですよ。そういうところをひたすら歩いたりするんです。
鳥はいつ頃からの趣味だったんですか?
【K】: もう、ちっちゃい時から好きで。一番好きな動物はなに?鳥!みたいな感じ。即答で。……小学校3年生の時に手乗り文鳥を飼って以来、ずーっと。いろんな性格があるんですよ。おとなしいコもいればずうずうしいコもいるし、もう、全然違う。頭も悪くないのよ。学習能力があるの。何かを怖がってたとして、私がそれを口に持っていくと、それは怖いものではないと分かるんですよ。ちゃんと。
本当に鳥を愛してらっしゃるんですねー。……鳥以外の趣味などは?
【K】: 草津とかの温泉にも行きますよ。
あ、雪山だけにしか興味がないのかと思っていました。
【K】: いや、そんなことないですよ。温泉大好き。東北によく行くんですが、もうそれは温泉に行くためだけです。
東北の温泉地って、公共浴場とかありますよね。いかにも覗かれそうな……。
【K】: あ、わたしそういうの全然平気。混浴とかも入りますよ。
えー、ほんとですか?
【K】: うん。一応隠すけど、そんな必死になって隠したりしない。おしりとか見えちゃってもいいやって感じ。でも冬は湯気がモウモウだから、結構全然わかんないと思うよ。……あとはね、今は湯浴み着って言って、温泉とかにそのまま入ってもいい服が売ってるから、そうゆうので混浴に入ってる人もいるし。
あ、そういう便利なものもあるんですね。
【K】: そう。お金もいらないような山の中にある温泉にも行くよ。
なんか、すごいアウトドア嗜好な感じですよね。
【K】: いや、まったくアウトドアな人じゃないですよ。
そうなんですか?
【K】: そう。外でキャンプしたりとかは全然したいと思わない。外でごはんとか作りたくないし。カロリーメイトでいいよって感じ。
えー、なんか飯ごう炊さんとかやってらっしゃるのかと思いました。
【K】: 全然。寝るのもお布団じゃないとやだし。
なるほどー。
【K】: でも、アウトドア派じゃないけど、癒してくれるのは自然かな。だから将来ぜったい山の方に住みたい。
田舎暮らしってやつですね。
【K】: そう。だから今、いっぱい仕事がんばってお金ためるの。
でも、漫画描きながら地方に住んでる作家さんていますよね。
【K】: うーん。でも、わたしはだめですね。担当さんと密に打ち合わせができる距離じゃないと。
フォトギャラリー
写真1
冬の山に行くためのスノーシュ−(西洋かんじき)
写真2
鳥のために購入した、ウン十万円のインキュベーター(医療器具)
写真3
仕事場で和ませてくれる写真たち
写真4
鳥見のスタイル 双眼鏡&迷彩服
写真5
「青空クリニック」資料の医学書(ごく一部)
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