伊藤理佐 さん インタビュー!
Kiss6号で、怒濤の「おいピータン!!」本編2本立て+巻頭カラーマンガを
掲載。今、ノ リにノッてる、伊藤先生にお話を伺ってきました。
「おいピータン!!」のタイトルは、どうやってつけたのですか?
【伊藤さん】:
(以下I) 
担当が考えてきたんです。私は最初抵抗があって……。この「おいピータン!!」を始める前の連載、「いいようにはしないから」で大森さんを登場させたんです。そのときに、大森さんのあだ名が「ピータン」だったんですね。それで今連載しているマンガが食べ物マンガということもあり、おいしいという意味もひっかけて「おいピータン!!」にしましょうと。私反抗しちゃって、それだったら「おいピーマン!!」のほうがいいとか、大騒ぎしちゃいましたよ(笑)。.

なぜ、大森さんは「ピータン」というあだ名で呼ばれていたんですか?
【I】: とあるカップルが、居酒屋でピータン豆腐ばっかり食べている大森さんを見て、「ピータン」って呼ぶ話があるんですよ。そこからですね。
昔から大森さんのキャラは濃かったんですね……。大森さんのモデルって、どなたかいらっしゃるんですか?
【I】: それがいないんですよね。昔の彼氏じゃないの? とかもよく聞かれるんですが、それも違います。あ、見栄をはってるわけじゃないですよ(笑)。友達でもああいうタイプはいないですね。
好みのタイプというわけでは……?
【I】: 全く違いますね(断言)。
でもそうすると、大森さんがマンガのメインキャラというのは不思議な感じがします。
【I】: そうですね、最初嫌なヤツだったんですよ。わりとどうでもいいキャラで。おいしくないビールを注文しちゃうヤツ、みたいな役割でした。それがだんだんといいヤツになってきて……。脚が短くてかわいい、「珍獣」という形で読者に受け入れられたんじゃないんですかね。
なるほど。その大森さんを含めて、伊藤さんのマンガには「あるある感」がつまっていますが、そのネタはどうやってストックしているのですか?
【I】: 常にネタ帳を持ち歩いて、気づいたらメモするように心掛けています。
それはプロになられてからですか?
【I】: そうですね。プロになってからですね。
なにかきっかけはあったのですか?
【I】: 本当に忘れっぽいからですね。私、酉年なんですよ。三歩歩くと忘れちゃう。すぐに人の名前を忘れちゃうし、人から「あのマンガ面白かったね」って言われても、自分がそのマンガのことを覚えてない(笑)。だから、メモを取るようにしているんです。自分自身は大河ドラマのようなマンガを作るタイプではないので、こまいネタで勝負しようと思ってます。
子供のころからそう思ってらっしゃったんですか?
【I】: いや、違いますね。デビュー直前までは、オーソドックスな少女マンガを描いてました。ギャグマンガなんて、全然やる気もなくて……。
では、どうしてショートのマンガ家に転向したんですか?
【I】: 私がデビューしたころって、マンガ家はデビューがものすごく早かったんですよ。みんな、17歳デビューとかそんなのばっかりで。だから、私も17歳までにデビューするんだって決めてたんですね。でも、その17歳の誕生日までの締め切りまでに、16ページ以上の作品を描けなくて、しかたなく4ページの作品を提出したんです。その作品がショートギャグの扱いになり、それから4ページや8ページの作品を描くようになったんですよ。
では、デビューしたのがきっかけだったんですね?
【I】: そうなりますね。
ストーリーマンガを描きたい、というような葛藤はありませんでしたか?
【I】: それはなかったですね。デビューできたことがうれしくて。それで浮かれて、描きまくってました。
じゃあ、スランプとも無縁ですか?
【I】: 今、スランプです(泣)。ついおとといまで、苦しんでました。アイデアが浮かんで、描きたくてしょうがないという状態になりたいです。締め切りがないと描けないんですよ。
裏を返せば、集中力がすごいということですよね。
【I】: そういうことにしといてください。でも余裕を持って、締め切り守れっていう話ですよね。「ギリギリまでやってんじゃねえよ!」って。
マンガ家さんは大変ですよね。締め切り間近のときは、担当が家にはりついたりするんですか?
【I】: 普段はそこまではあまりないんです。今回(Kiss6号)の締め切りはあまりにもきつかったんで、そうなりましたね。なんだか、ダメな人間になってしまったみたいで。だから、あまりでかいこと言えないです(隣に座っている担当うなずく)。普段は1〜2回しか、打ち合わせのために会わないんですけど、今回は10回以上は会ってます。担当さんに「さぁ描け、やれ描け」って言われながら……。
その際に「あれが食べたい」とか、担当に駄々をこねたりしないんですか?
【I】: それどころか、コーヒーを入れて差し上げてます。ミルクはどれくらいがいいかとかもちゃんと伺ってるぐらいで……(担当苦笑)。
フォトギャラリー
写真1
私の仕事場です。大好きな北向きの大きな窓。写ってませんが、後ろにはキッチンがあります。
写真2
2巻の表紙で使った、森井ユカさんのクレイドール。特別に作ってもらったリスもいっしょに。
写真3
アメリカンショートヘアのにゃんこです。♂で9歳でーす。
写真4
「おいピータン!!」でのクロのモデルにもなっているクロ(♀)。9歳。
写真5
2匹の猫は♂♀だけど、恋人というよりは兄妹のような関係。
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