大久保ヒロミさん インタビュー!
8号から新連載がスタートする大久保ヒロミさんに、
担当Tがお話を伺いました。
【担当T】:
(以下T) 
いよいよ8号から新連載「KIG」がスタートするわけですが、KIG(彼氏いないガールズ)という発想というかアイディアは、どこから生まれたんですか?
【大久保さん】:
(以下O) 
もともと「モテるための」組織の話みたいなものを描きたいというのがあって……。
【T】: なるほど。
【O】: でもこの「KIG」っていうのは、担当のTさんが大学時代に本当にあったサークルなんですよね。
【T】: そうなんですよねー。実は。
【O】: 「モテたい」女たちっていうのを私が考えてて、それを話したら、担当さんがそういう組織に在籍していたことが判明したという……。
【T】: お互いに、何かが一致したという感じでしたよね。あの時。
【O】: そうですね。あの時そんな話初めて聞きましたからね。もっと早く言ってくれればよかったのに。そんないいネタ。
【T】: いや、自分的にはけっこうニガい思い出なので。今回の連載に役立ったからいいんですけどね。……話の内容的にはどうなんですか? 大久保さんの実体験みたいなものが含まれているんでしょうか?
【O】: 具体的に同じ体験をしたわけじゃないですけど。待ち合わせしている時とかに負の妄想はしたり……。道行く人がこっちを見ないで通り過ぎて行くのは、みんな私が見えないのかな?とか……。
【T】: なるほど。それが1話目にも生かされてますね。確かに。
【O】: 妄想は常にしているので、それが漫画に投影されていることは多いと思います。
【T】: 「モテたい!」みたいな大久保さん自身の深層心理は働いていないんでしょうか?
【O】: あるかもしれませんね……。モテまくりなら、こういう話は考えもしないと思いますから。主人公の「ゆう子」は極端な形の自分なのかも。
【T】: 実はみどりだったり、さくらだったりするのでは?(編集部注:みどり=性格も外見も地味でモテない、KIGの部長 さくら=外見はかわいいが、性格がキツくてモテないKIGのメンバー)
【O】: あー、どうなんでしょう。
【T】: でもさくらではないですよね。
【O】: それはひどい!! 断言しないでください。
【T】: いやいや、そんなつもりじゃないです。容姿的な部分ではなく。性格的にキツくて、他人にズバズバ言うというのは、大久保さんとは違うなと思って。さくらはポジティブだし。
【O】: うーん、どっちかと言うとみどりに近いかな? ある意味ゆう子よりも近いかもしれないです。
【T】: そうなんですか?
【O】: ほら、ゆうこはけっこう自ら行動してるじゃないですか? それに対して、みどりはひとりで悶々としてるだけだし。なんか自分に近い気が……。もしかしたら、今後の展 開の中で、自分が思っていることを言わせるのはみどりになるかもしれないです。
【T】: さくらの性格って大久保さんの中にないキャラクターに思えるんですけど、どうなんでしょう?
【O】: いや、腹の中ではものすごい毒を吐いてますからね、私。
【T】: 実はそれをただ口に出しただけですか? さくらって。
【O】: そのまま出すと漫画として発表できないほどひどいことになってしまうので、ある程度爽やかにしてます。
【T】: そうすると、メインの三人とも、自分の分身的な?
【O】: 嫌ですけどねー。まあでもみんな別人格を心に持っているのではないでしょうか?
【T】: では、「KIG」の今後の展開とかで何か?
【O】: 詳しいことは言えませんが……そうですね、「あなたの恋心が疼(うず)きます!」……とか…言ってみたり……。
【T】: 恋心が疼く……。
【O】: 私の言うことなので、文法的に正しくないですが……。
【T】: それは読んでる人の?
【O】: もちろんそうですよ! 私がひとりで疼いてどうするんですか?
【T】: いや、悶えながら描いてるイメージが。でも、どうなんですか?ラブシーンとか描く時ってどんな感じなんですか?
【O】: どんなと言われても……。自分では、すてきな心ときめくシーンを考えるようにしているつもりなんですが……。でも普段の自分にはない要素なので、それを考えるのは大変ですね。
【T】: たとえば何かを参考にしたりもするんですか? ドラマとか?
【O】: いや、ドラマはほとんど観てないです。私の漫画の中に、月9のドラマなどにあふれているような、すてきな要素はみじんもないですから。恋愛において、自分が疼いている部分が人と違うのかもしれません……。自分ではすごいときめくツボを突いているつもりなんですけど、そこが難しくて。
【T】: 自分と読者の共通して疼くポイントを探す作業という感じですか?
【O】: そうですねー。あと、実際ラブシーンを描く時には家族にポーズとってもらったりしてます。
【T】: なるほどー。モデルが手近にいるわけですね。自分で鏡の前でやってみたりしている のかと思っていました。
【O】: いや、それもしますけど。でも、すごいすてきなシーンを描こうとしてるのに、服とかパジャマなんですよ。その辺は想像で補って、すてきな服を着せたりしてます。
【T】: そんな苦労をしながら、「KIG」を描かれているわけですね。
【O】: はい。がんばっています。みなさんからの励ましのおたよりとかもお待ちしています。
【T】: そう言えば、欄外でおたよりを募集して紹介していくコーナーを企画しているんですが、それが漫画でネタに使われたりする可能性もありますか?
【O】: そのまま使うかどうかは分からないですけど、エッセンスをいただく可能性はあります。手紙に書いてあることから、私の妄想もどんどん膨らんでいきますし……。
【T】: では、モテなかった体験談など、どしどし編集部にお送りください!ということで。
【O】: はい。豪華!! 図書カードプレゼントもあります!
【T】: まだ影も形もありませんが。
【O】: これから作ります!
フォトギャラリー
写真1
単行本「キューティーバディー」。手前に写ってるのは、お菓子のカンをペン立てにしたものです。いつも「ペン立てぐらいちゃんと買え」と叱られます。
写真2
仕事着。今日はとてもドレスアップしています。
写真3
友達の漫画家さんからもらったトーンケース。無意味に花など飾ってみました。
写真4
アシスタントさんを撮影しようかと思ったら拒絶されたので、お帰りになった後をひっそり撮ってみました。
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