篠有紀子さん インタビュー!
「高天原に神留坐す」もあと4回で連載終了。
ということで、作者の篠有紀子さんにインタビューしました。
  今回の「高天原に神留坐す」は日本の伝統を受け継ぐという企画でしたが、一番最初のきっかけはなんだったんですか?
【篠さん】:
(以下S) 
やりたいことがあまりがなくて(笑)。 う〜ん、もともと神道とか仏教方面に興味があって、そういう企画なら描いてみたいなあって。ぼちぼちでやるのかなあと思ったら、取材先があっと言う間に決まり、あっと言う間に連載が始まってしまって……。
  今までと違って取材しながらの連載でしたが、その点はいかがでしたか?
【S】: 連載自体は3回やって2回休むみたいな感じだったのですが、その休みの間に取材に行くというのが最初に思ったほどきつくはなく、かえって気分転換になりましたね。長年の睡眠障害も治りましたし……。朝早くの取材も多かったので、気がついたら治ってましたね。
  今は大丈夫なんですが?
【S】: 仕事中はアシスタントさんもいるので9時に起きる感じにしてますね。もともと私は凝り性で作品に気持ちがいっちゃう方なんです。ですから合間合間に取材が入るとガス抜きみたいなのができて良かったなあ。仕事じゃないとおっくうがっちゃっうんですが、どうしても必要だと思うと取材に行かざるをえないので、それが自分的には良かったなって思いますね。
  一番印象に残ったこと、楽しかったことはなんでしょうか?
【S】: そうですね。なかなか神社の内部のことって、部外者には分からないじゃないですか。そういう部分を垣間見れたというのは興味深かったし、楽しかったですね。
  お祭りのときとか楽しかったですよね。
【S】: 地域と密着していて、神職さんたちが地元の人たちと交流してるのが印象に残りましたね。お祭りが総代さんや地元の警察・消防とかボーイスカウトとか、あんなにたくさんの人たちの力で成り立っている世界だと思わなかったので、それがすごく意外でした。
  逆に取材で一番つらかったことは?
【S】: それはやっぱり、睡眠障害だったので、朝起きるのがつらかったですね。起きてしまえばなんとかなるんですけど、起きるまでが……。
  取材で印象に残っていることってあります?
【S】: 取材のとき、ほとんど晴れていたことですかね。一度だけ予備校の合格祈願の取材のとき、雨が降ってましたけど。取材のときは、本当に代々木八幡の方々にはお世話になりました。好意的に取材を受けていただきましたし、ありがたかったです。取材自体もとても楽しかったですから。
  今回の作品は取材を通してみつけた話もありますよね。
【S】: 一番面 白かったのは朝拝のエピソードですね。禰宜さんの話を元にしたんです。ささいなところが面 白いかなあって。自分はあの回が気に入ってるんですよね。いつもよりも絵に時間をかけていて、大力作のつもりだったんですよ(笑)。
 
高天原に神留坐す2巻 イラスト
  読者の皆様、今の話はただいま絶賛発売中の第2巻に収録されてます!
そのほかにも、作品に神話を折り込んだり、和歌を入れてますよね。因みに「黄泉国1」に出てくるポエムって篠さんが考えられたのですか?
【S】: あれはですね、最初に出てきたシリアスなやつは私が考えたんですけど、後ろのほうに出てくるふざけたやつは、自分でやろうと思ってできなくて……アシスタントさんに元になる詩を作ってもらって、それをいろいろアレンジして作りました。
(注:このポエムの回も、単行本第2巻に収録されています)
 
イラスト
  読者の声でも「私も高校時代作ってました」みたいなのありましたね。
【S】: 私も中学……いや高校まで書いてましたよ。和歌はうちにある万葉集とか、以前から読んでましたし、神話は取材のとき聞いた話が参考になったし、個人的にも好きなので……。
(注:「取材のとき聞いた話」 第13話「蘇民将来」のときに出てくる話。これはまだ単行本未収録です)
  話はコロっと変わりますが、今気になっていることとか、こういう人が気になっているとか、好きとかありますか?
【S】: アシスタントさんに以前、「好きな有名人とか芸能人とかいるんですか?」と聞かれて、「ソクラテス」って答えたら、シラけられましたね(笑)。
  ちなみに、どういう所が(笑)いいんですか?
【S】: やっぱり偉大であることでしょうか(笑)。
あとけっこう、最近自分がジイサン趣味であることがわかって、自分でもびっくりしてます。(笑)物事が分かっているという感じがいいんですよね。洞察力のある人っていうか。でも、こざかしい感じとかは嫌いなんですよね。日本人では日野原重明先生とか、弁護士の中房公平さんとか。かっこいいですよね。
  なんか枯れてる人が多いですね。
【S】: 恋愛としてというより、人間として好きなんでしょうね。なんか恋愛にうつつを抜かしてる男は好きじゃなんですよね(笑)
ある有名な研究者の奥さんの話で、彼の家に行ったらアイドルの写真とかそういうのがいっさいなく、本しか置いてなくて「この人と結婚しよう」と決意したらしいですよ。奥さん、学園のマドンナみたいな感じだったらしいですけど。
  それは究極の先物買いじゃないですか。
【S】: 何かに対して一途に追求するような所にところに惚れ込んじゃったんじゃないですかね。以前描いた「ケロちゃん日和」の参考にしましたので。
  最後に、クライマックスの向かう「高天原に神留坐す」への今後の意気込みを。
【S】: 神道を扱っているんですけど、現実の宗教の問題とか現状とかを超えて、人の心にある普遍的な、貴い気持ちになるという感情を描きたいと思ってます。
宗教に限らず、美しいものやきれいなものに対する大切にしたいと思う気持ちが存在してると思います。そのうえで現実の忘れがちなもの、伝統であるとか人とのつながりとか、形が変わったとしてもいいものは人の心に残っていくものだみたいなことを伝えたいなと。
  というわけで、今後の話を楽しみにしていただければと思います。
フォトギャラリー
写真1
二年参りの様子。ボーイスカウトたちが、立ち番している様子。ちょうど新年をむかえた時。
写真2
二年参りの参拝者に甘酒をふるまう。ちなみに一番最初にふるまわれたのは我々取材陣。
写真3

朝の掃除の様子(2月)。5:30位 から始め、朝拝をする。

写真4
節分追儺祭の様子。この日まいたおもちは氏子さんたちがついたもの。
写真4
六月の大祭にむけた茅の輪が完成したところ。
写真4
夏はラジオ体操!! きちんとハンコもらってました!!
写真4
九月のお祭りの模様。境内におみこしが入ってくる様子。
写真4
お祭り(2) 神楽殿ではお神楽をやっている。
写真4
七五三の模様。かわいい着物姿の子供たちがいっぱい。
写真4
天気のいい日は近くの園児たちもお散歩に。保母さんもキレイでした♪
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