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新連載1回目にしてさっそくファンレターが来てまして、持って参りました。 |
【ひうらさん】:
(以下H) |
(ファンレターを見て)あ、この人、わたしのホームページのほうにもよくメールくれるんですよ。アンケートも出しておきましたので……とか書いてくれて。 |
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ありがたいことですねー。新連載の主人公・蛍についての意見も書いていただいて……。 |
| 【H】: |
わたしの漫画家友達が15号に予告が載った時点で電話をくれたんですけど、「27歳、大学以来彼氏無しで干物ってことは、私なんかどうなるの?化石じゃない!!」とか言っていて。 |
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確かに、アンケート葉書を見ると、主人公の蛍より年齢が上の人とかが「これで干物ってことはあたしはどうなるの!?」……みたいな、血の叫びのようなコメントを書いていたりもしましたが……。みんなけっこう自分に重ね合わせて「わたしと同じ!」と思ってくれたみたいで。まずは好感触という感じですかね。 |
| 【H】: |
まあ、そうですね。 |
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男性キャラは、ピチピチの家具デザイナー・マコトと、かたや41歳の高野部長と、2人出てくるわけですが。第1話目はマコトがフューチャーされているので、「蛍とマコトの二人のこの先が気になります」と書いてくれている人がやっぱり多いんですね。でも、初回から高野に異常な興味を持っている人もいて、「いるんだ! そーゆーオヤジ(失礼ですが…)趣味の人って、確実に!」とか思ってしまいました。 |
| 【H】: |
わたしのアシちゃんたちは別
の部屋で作業をしてもらってるんですけど、コピーを取って持ってきてくれたときに、「先生、みんなで話し合ったんですけど」と突然言われて……「何?
給料が少ないとか!?」とかドキドキしてたら、「やっぱりマコトくんがいいですよ」って……。 |
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えー! そうなんですか? |
| 【H】: |
「全員一致でした」って。 |
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ほんとですか? アシスタントさん、みんな若いからかなぁ? |
| 【H】: |
1話目の刷り出しを見て、みんなで盛り上がってたらしくて。(2話目の)原稿が回ってくると「これ蛍と抱き合ってるのどっち?」って騒いでて、「あ、よかったメガネだからマコトだ」とか喜んでくれてるんですよ。 |
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マコトのトーンだけ丁寧に貼ってあって、高野は余ったトーンの端っこ……とかってことはないですよね。 |
| 【H】: |
すごい変な柄のスーツになっちゃったりとか? |
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「もう高野にはこれ貼っとけばいいよ!」みたいな。ちょっと心配ですね。 |
| 【H】: |
ははは。 |
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読者のみなさんの反応としては、今のところマコトと高野と五分五分って感じですかね。 |
| 【H】: |
この先の展開次第ですね。
でもそのうち、マコトは今みたいな「癒しの王子」の顔だけじゃなくて、ヤキモチ焼いたり怒ったりする一面
も出てくると思うので。 |
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そうしたら、かわいい男の子がヤキモキするさまを愛でるということで。 |
| 【H】: |
そうですね。そういう楽しみ方も出てくると思います。そう言えば、漫画家の友達が遊びにきた時に、1話目をぱーっと見てて、「このオヤジが、マコトのことさぁ、『あのコ』って言うのいいね…」とか言ってて。 |
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そっち系!? そっち系ですか……!? |
| 【H】: |
なんかこう、イヤラシくていいね……って。 |
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そういう同人誌とか出ちゃったらどうします? |
| 【H】: |
それはもう、絶対送ってもらわないと! |
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……そうですね、読者のみなさんには、いろんな想像を膨らませてで楽しんでいただくということで。
では、主人公・蛍についてちょっとお聞きしたいんですが、今なぜ干物だったんでしょう。負け犬とかの流れはもちろんあると思うんですが……。
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| 【H】: |
年下の友達とかが、やる気がない……うーん、なんかこう言うとマイナスなイメージなんですけど、なんでしょう、ガツガツしてないと言うか、そういうところがあるなあと思っていて。ほら、ちょっと前だったら、雑誌のキャッチコピーとかも「恋も仕事も両方ゲット!」とかだったじゃないですか。 |
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「全部欲しいの!」みたいな。 |
| 【H】: |
そうそう、そういう感じの。いつも彼氏がいなきゃだめとか。そういうんじゃないんだなあっていうのが面
白いなって。よくレビューを書いてくれるファンの子がいるんですけど、その子の日記とかもほんと枯れきってて、すごく面
白いんですよ。蛍と同世代くらいのコだと思うんですけど。ほかにも20代の友達って、みんなラブがあってもなくてもノホホンと好きに生活しているコが多くて。わたしもキリキリしてるよりそっちの方が共感できるので、いい時代だなって。 |
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それって、ちょっと前から流行っている「負け犬」とは、またちょっと違いますよね。酒井順子さんの「負け犬」って、すごく面
白いし共感できる部分もあったんですけど、あれって地位もお金もそれなりにあって、ちょっとセンスのいい暮らしをしてるみたいな、積極性があるじゃないですか。負けてはいても。 |
| 【H】: |
バブルを通
ってきた世代特有のものですよね、たぶん。「ホタル ノ ヒカリ」で言ったら、蛍よりも山田さんみたいな。 |
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ああ、あのマコトをハンターのような目で狙っている人ですね。 |
| 【H】: |
脇役なんですけど、わたし山田さんの着ている服って、資料とか見なくてもそらで描けるんですよ。この人はこういう服を着るはずっていう。「襟とかちょっと大きいんだよ!」みたいな。描くの楽しいんですよ、すごく。 |
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あんまり本筋には関係ない人なんですけどね。存在感強いから、彼女がいるとその場の雰囲気持って行かれそうになりますよね。 |
| 【H】: |
アシスタントさんに、山田さんに適当に影付けてってお願いしたら、ものすごいこってり付けてくれて。「付けざるをえませんよ!」って言ってました。 |
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ある意味一番キャラ固まってるのかもしれませんね。実際のモデルとかもいそうですし。蛍もそうですけど、読んでる自分自身じゃないにしても「いるいる! 自分の近くにこういう人!」って感じは絶対あると思うんですよ。 |
| 【H】: |
あー、蛍の酒に酔ってからむシーンとか、ほぼ実話ですからね。 |
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え? 誰のですか? |
| 【H】: |
わたしです……。玄関に倒れ込むシーンとか、あのへんも全部そらで描けましたからね。 |
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そんなに泥酔状態なのに「だいじょーぶだいじょーぶ」って言う。 |
| 【H】: |
あれも、ほぼわたしのことですね。 |
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まさに身を削って描いているという感じですね。原稿中に鼻血を出しながらも、それもまたネタにする。 |
| 【H】: |
そうですね。だから、読者の人にも「自分の生態はこうだ!」みたいな情報をもらいたいです。だらけてる部分はもちろん、蛍がやってる「会社には雑誌の一週間コーディネートで化けて出勤する」みたいな、手抜きの裏技とかやってる人いたら、ぜひ。 |