望月玲子さん インタビュー!
7号からスタートした連載「タケコさんの恋人21」に
全力を注ぐ望月玲子さんに作品への想いを中心に伺いました!
  さしつかえない程度に今後の展開について教えていただけると嬉しいのですが……。
【望月さん】:(以下M)  恋人達は、恋人達の世界のみで存在できるほど人間も単純にはできていません。周囲にはもちろん、自分自身にすら翻弄されながらも、向かうべき方向に真摯に歩んで行ければ希望が見えるかな……と。
  十数年の間にタケコさんもしーちゃんも少しずつ変わってきたと思うのですが、望月さんご自身のこの作品に対する思いも変わってきたのではないでしょうか?
【M】: そうですね。思い起こせば、代々の編集さんと一緒に一本一本、本当に大事に描いてきたつもりです。この作品を描くことによって、自分も励まされたり、成長できたところがあるように思えます。何よりも、長く支持してきてくださった読者の方々に感謝しています。共に歩んでいるように思えることもしばしばですので、責任も感じます。
  『タケコさんの恋人21』が最終的に目指すところはどんなものになるのでしょう?
【M】: 何よりも、読者に生命力を与えたいという野望を持っています。人にとって最後の生命力は、やはり“想像力”という“希望”に他ならないと思うからです。『タケコさんの恋人21』は、シリーズとしてもやはり私のライフワークの作品ですので、最後まで頑張ってタケコさんとしーちゃんを描ききりたいと思っています。
  ここで、2月に出版された初の短編ホラー小説集『LOVE ENDROLL』について教えてください。この作品はそもそもケータイ小説として発表されたものだそうですね?
 
LOVE ENDROLL
【M】: 以前から小説を書きたいと思っておりましたし、ホラーは子供の頃から大好きでしたので、お話が来たときには、すぐに飛びつきました。
短編としてのストーリーは全部すぐに思いつきましたが、漫画の仕事もありましたし、休みがほとんど無い状態で、一日・二日の一球入魂で一作一作を書き上げました。体を壊さないかと思うほどかなり大変でしたが、同時に爽快な体験でした。まずは、ホラーという以上に、心に沁みる人生の側面 ・物語を書きたいと思いました。ケータイ小説としての枠組みがありましたので、窮屈なところは多少ありましたが、とりあえず処女作としては、まあまあの出来かなと思っています。引き続き長編も用意しています。
  ホラーのどんなところがお好きなんですか?
【M】: 恐怖というのは人間の最も根元的な感情で、それはおろそかにはできないものだと思うんです。生きていくことは、常に悲喜劇で、事件が起きたとき、恐怖・笑い・痛み・愛憎などが究極の感情として常に隣り合わせで存在する。
それが極まったところに象徴的、もしくは幻想的な光景が広がる。そういった意味で、ホラー作品には、励まされたり、深く考えさせられたり、言ってみれば生命力を与えてくれる魅力があるんですね。小説・映画・ゲームなど、どうやって逃げるか、もしくは対峙するか、そんな選択も面 白いです。
  今後もこういう試みは続けていかれますか?
【M】: 状況が許せば、漫画という表現とは別 の手法としてホラーを含めて色々な小説を書きたいと思っています。
  ところで、隔月から隔週連載になって、お仕事のペースがずいぶん変わりましたよね? お子さんやダンナさまの反応はいかがですか?
【M】: 基本的には応援してくれていますが、休みがあまりとれないので、可哀想だと思ってくれているみたいです(笑)。
  最近なにかハマっているモノはありますか?
【M】: 強いて言えば、自転車に乗って近所の公園や買い物に出掛けること。久々の自転車は、お尻が痛いです(笑)。
  最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします。
【M】: 一度も会ったことのない人同士でも、好きな漫画作品などを通 して解り合えることってありますよね。『タケコさんの恋人21』が、そういった心の架け橋みたいな作品になれればいいなと思っています。長らく応援してくださっている方々にはもちろん、新しく読み始めてくださった方々にもお礼申し上げたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いします!
フォトギャラリー
写真1
年々物が増えて狭くなるリビング。照明だけはこだわりアリ。
写真2
チベットのポタラ宮殿の前で見つけた年代物の細密な曼陀羅絵。ほぼ、家宝。
写真3
憧れのプラハで見つけたエッチング画。旅先では必ず絵のアンティーク・ショップに立ち寄る。
写真4
浮世絵國芳: 國芳の浮世絵。モダンな構成と渋い色味が好みで、仕事部屋に飾っている。
写真5
私物で最も新しいHDD内蔵のデジカメビデオと、最も古い(中学時代から使っている)シャープペンシル。
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