松本美緒さん インタビュー!
現在Kissで「優雅で野蛮な女たち」を連載中の松本美緒さんに
今回はお話をうかがってきました。
  松本さんというと編集部では「マレーシアで連載をした漫画家さん」として有名ですが、日本に帰ってこられてどれくらいになりますか?
【松本さん】:(以下M)  ちょうど半年です。
クアラルンプールには何年いらしたんでしたっけ?
【M】: 2年半です。前の連載の「ラヴァーズ」の途中に夫が転勤になって、始めは単身赴任してもらってたんだけど、子供もいるし、一緒にいようと思って行ってきました。
海外赴任というだけでなく、そこで連載を始めて、どうでしたか?
【M】: そうですね〜、アシスタントさんなしに、一人でポーンと異国の地におかれて、なにもかも自分でやることになって。改めてデビュー当時を思い出しましたね。ベタも枠線も消しゴムかけも全部自分でやって。それも時間をかければなんとかできるんでしょうけど、連載の締め切りがあって……それは大変でした。それこそお風呂とご飯以外はずっと描いてました。
でも自信にもなったんじゃないですか?
【M】: そうですね。よく「漫画ってどこ行っても描けるからいいね」って言われてたんですけど、「でもアシスタントさんやトーンや資料とかいるんだよ」って言ってたのに、結局どこでも描けたんだなと思って。
そのマレーシアで連載を起こした「優雅で野蛮な女たち」がそろそろ最終クールに入ります。そもそもどうしてこんな四姉妹を描こうと思ったんですか?
【M】: 私自身が女系家族ってこともあるんですけど、家族だけでなく、周りは友達なんかも女性ばかりなんですよね。で、女性同士の集まりってこんなにも楽しいんだよっていうのがまずありまして。どこ行っても女3〜4人集まればそこはパラダイスという。もういろんなところに話がとんで泣いたり笑ったり、そういう雰囲気を出せたらいいなというのがあって。そこにまあ恋愛がからんできたり、それぞれの思惑が複雑にからんできたりとかそういうのが描きたかったんですね。
四姉妹+お母さんがいますが、松本さん自身がこの子かなと思うのは?
【M】: 私はツバキですね。薗子も自分かな。あの人には自分の中の強い部分、「子供にはなめられないわよ」みたいな確固とした部分を投影して、あとカリスマ的な部分に憧れも込めて描いてみたつもりなんですけど。
ユリ、ラン、サクラのモデルはいるんですか?
【M】: 知ってる人は「ユリは美緒ちゃんね」て言ってくれるんですけど、だれも「ランは美緒ちゃんだね」とは言ってくれないんですね。まあそうだろうなと思うんですけど。サクラは私の下の娘ねって言われます。上の娘には、私はラン的な要素を見てるんですけど。でも、ほんとは全部自分なのかもしれないですね。子供も自分の分身として入ってると思うし。
3人の男性が出てきますが、美緒さんが好きなのは?
【M】: やっぱり琢さんだと思うんですが。それぞれにいいなと思うところを入れていってて。ヤス君はすごくリアルに描けた気がしていて、これがまあ普通 の男のずるさというか単純さというか。言い訳しながらも結局は浮気をし、でもちょっと正当化して、美化してっていうのが……。自分には珍しくリアルに描けたキャラかなって。ナオヤは今の段階でまだ人となりは出せてないと思うんですけど、けっこう好きなタイプです。ちょっとなにを考えてるのかわからなくて、でも根はそんなに深くなくて、ちょっと小意地が悪くて、でもツバキにひかれていくくらいだからお調子者ですよね(笑)。
ツバキがいちばん自分に近いというなら、ナオヤみたいなのがほんとは好みなのかもしれないですね?
【M】: そうですね。ちょっと冷たいというか、なかなか自分を振り向きはしない男というか。 まあ、現実でははなもひっかけられないで終わるんですけど、まあそこは漫画の世界っていうことで。
23号からの最終クール、あと5話になりますが、期待してほしいところは?
【M】: 今までの中で小出しにしてきた描きたいことをスパークさせるべく盛り上げていきます。その回ごとに、読者にはせつないきゅんとした気持ちを味わってもらったり、時には心があったかくなったりドキドキしてもらったりできればいいなと思っています。
フォトギャラリー
写真1
こんなに広い机の半径20センチ以内で仕事してます。
写真2
探し続けたトーン棚。広告、ネット、通 販とあらゆるところで探しました。かなり気に入ってます。
写真3
マレーシアまでお供した愛するチーキーたち。
写真4
コルドンネグロは冷蔵庫に必ず入ってるお気に入りの辛口シャンパン。(以上4点、松本さん撮影。自宅にて)
写真5
京都のホテルグランビア、ロビーにて打合せ中の松本さん。
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