栗原まもるさん インタビュー!
One more Kissで「風車祭」(カジマヤー)を連載中の
栗原まもるさんにお話をうかがいました。
  まずは自己紹介をしていただけますか? デビューのきっかけとか。
【栗原さん】:
(以下K) 
デビューは少女フレンドなんですよね。ぎりぎり週刊のときに、17歳で、高校2年でデビューしました。でもしばらく作品は描かないまま卒業して、そしたらフレンドが月刊になって、その後つぶれたりで……。それでその後創刊されたデザートで描くようになりました。その後フリーになってクッキーに描かせていただいたり、その後Kissにお世話になったりするわけですね。そして今One more Kissで連載中なんですね。
  ちょうど栗原さんはKissの読者と同年代の感じなんですが。
【K】: ああそうですか、そんな気はしていました。Kissはあっと言う間に読み終わりますね。「あれ、もう読んじゃった」って。
  池上永一さんの小説「風車祭」は石垣島を舞台に、個性豊かなキャラクターが暴れまくる壮大なファンタジーですが、なぜこの作品を漫画にしようと思ったんですか?
【K】: 前も池上さんの原作を漫画化したことがあったんですが、そのときは短くて、単行本1冊分だったのでなんか悔いが残ってたんですよ。なんかやりきれてないって。沖縄に関して、いろんなことが自分のなかで腑に落ちていないまま描いていたので、なんかちょっと素人っぽいなというのがあって。で、もっと長くやってみたいし、相変わらず沖縄好きだし、前も描かせていただけたから「また描かせてください」って言えば池上さんもやらせてくれるなっていう甘えというか……OKをとりやすいかなーって(笑)。あと、そもそも池上さんの原作が映像を書くっていうかそういう感じなので刺激されるんですよ。ムラムラするんですよ。絵にしたらきれいなのにっていうシーンがいっぱいあるので、なんかムラムラしてきて。で、つい、やりたいと。3年くらい言い続けて、縁があってOne more Kissで始めさせていただくことになりました。
  始まりは悔いだったんですね。 
【K】: うーん、なんか短いと「あ、わかったかな」という頃に終わってしまって、違ったっていうか、違ったわけではないけれど、もっとできるんじゃないかと。
  取材は一度ご一緒しましたが、その前にも行ってるんですよね。
【K】: はい、単独で行ってみたり。その前にも他の作品で沖縄には行ってて、全部で3〜4回、旅行もあわせると6〜7回くらいは行ってて、ほとんどが石垣島。宮古島にも行きたい! たまには。なーんて言うと池上さんに怒られちゃうかもしれないですけどね!
  二人で行った取材、楽しかったですね。
【K】: 楽しかったですよねー。また行きたい。
  写真の撮り方が新人の漫画家さんに参考にしていただきたいというか、こういう構図なんだなって撮り方で。漫画家さんの目って不思議だなって思ったんですけどね。
【K】: 私も一番最初に取材に行ったときは本当になってなかったですよ。今資料としてその写真も使ってるんですけど、「どうしてそのまま使えるものを撮ってこないの?」て思います。やっていくなかで勉強しました。一部分、四方向くらいわかればいいっかーって。そのまま使えなくても自分的にはかまわなかったみたいで。アシスタントさん的にはそのまま使える写真が欲しかったんだと思うんですけど、気づかなくて。わかればいいという感じで撮ってた。
  楽しかったんですけど、やはり取材だなって。写真、しつこくしつこく撮ってましたよね。
【K】: そう、だからやっぱりへんですよね。はたから見たら。そうなんですよ。漫画家の取材シーンとかテレビで見ると「へん」って。自分もやってるけどへん。なんでそんなとこ撮ってるのって。
  取材で印象に残ってるのは?
【K】: いろいろありますよー! タクシーに観光地に連れていかれたり(笑)。観光じゃないからって言ってんのに。あと、オリジナルで描いたときに漁師さんの取材をさせていただいて、海にもぐって見てたんですけど、それが楽しかったですね。シュノーケルだけつけて。すごい透明なので丸見えで。漁を、網を引くとことか中から見てみたり、あとはしかけをとりに行くさまを見てたり。そうすると趣味と実益を兼ねた感じで、こう、魚がいるわけですよ。かわいいのが。貴重で楽しかった。めったに見れないでしょう。そのときに普段食べない魚とか食べさせてもらって、漁師さんと居酒屋に行って。そこはけっこう珍しいものを出していて、うつぼとかおいしいよーとか言われて。皮ありと皮なし両方出してあげるねって言われたから、両方食べて、皮なしはまあ空揚げだったので普通においしいねって食べてたら、皮ありがでてきて。皮ってねー、厚いんですよね。かんでもかんでも。「タイヤ、こんな食感に違いないよ」みたいな感じで(笑)。ちょうちょう魚も空揚げにすればおいしいよって。なんでも空揚げにすればたいていのものは食べられるんですよね。あと白身はたいてい刺身にすればプリプリしておいしい。新鮮であれば。
  取材のときもおいしかったですよね。そしてその取材をもとに描きはじめた「風車祭」も3月号(2/8発売)で第10話。あと残り5話くらい? 描いていていかがですか? 前回の悔いが残った反省を生かし、理解して描いて……。
【K】: そうですね、ただ理解しすぎてもいけないと思って描いているんですけど。理解しすぎるとわかりすぎてて説明を忘れそうで。読者を忘れてしまいそうで。おいてけぼりにしてしまう危険があるなーって。そこ気をつけて素人の気持ちも忘れないで描いていきたいと思いますね。ラストの絵が今からドキドキです。
フォトギャラリー
写真1
黒うさぎの「ちゃ」
写真2
仕事机。ここで描いてます!
写真3
沖縄の公設市場で買った紅型(びんがた)。
写真4
うちのシーサー。
写真5
食玩。ハワイ編。
写真6
食玩。ケーキ編。
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