早坂いあんさん インタビュー!
現在One more Kissで「ガール」を連載中の
早坂いあんさんにお話を伺いました。
  今回、奥田英朗さんの「ガール」をマンガ化されたわけですが、原作にすごく感銘をうけてらっしゃいましたよね。
【早坂さん】:
(以下H) 
奥田さんの原作は、女の自分でもモヤモヤして表現しがたい部分を、男性の奥田さんに掘り下げられてしまって、どうしようという感じでした。ちょっと恥ずかしい気分になったりして……。すぐに女の人が怒る描写があるんですけど、男性にはそう映ってるんだなあ……と。でもよく考えると、すぐ義憤にかられてるし……。よく見てるなあと。原作はすごく楽しかったのだけど、マンガにするのは、大変だろうなあというのが不安で。イメージを壊さないようにしない、というのがプレッシャーでした。
  で実際、マンガにしていただいたわけですが、どうでしたか?
【H】: ページ数が決まっているし、起承転結にあてはめないといけないし……。空気感を損なわずに、言いたいことを伝える……ということに苦慮しました。キャラクターのイメージが大きく変わっていないようにとか……。でも読者それぞれのイメージが違うと思うので、うまくやれてるかな? とか。奥田さんのテーマに、自分の実感をかなり載せるという感じでやりました。うまくやれているといいのだけど……。
  「ガール」は30代のまどえる思いを丁寧に描いている短編集ですが、早坂さんご自身も30代ですよね。20代と30代の違いって感じますか?
【H】: 体力的にも精神的にも違いを感じますよ〜。もう無知じゃいけないんだ〜と。女力の違いが出る年というか。20代のときは、むしろ女はすこしゆるいくらいでもいいんだ……という感じだったのが、30代ではしっかりと敬語が話せないといけない場所が増えてくるとか。女の階段を一段あがらないと、気づくとオバサン化していて大ショック! でも20代のテンションは保てないし……。そこで30代になって、ようやく何をすべきか悩みはじめました。昔と10年遅れてる、今さら成人式という感じ……です。でも実際自分を振り返るとあんまり変わってないんですよね。ああ、変わらないといけないのに〜……と。
  でも早坂さんはすごくいい感じに30代になれている気がします。30代になってよかった〜と思うことってありますか?
【H】: 16で漫画家になって、幾度となく浮き沈みを経験しているので、ちょっとやそっとなことじゃ、動揺しなくなりました。ひとを認めたり、褒めることが好きになって……。自分でいっぱいいっぱいになることがなくなったのが大収穫! そのかわり、このひとメンドくさそう……と思ったら、すっぱり切れる勇気が。もうつるまなくても大丈夫。ひとりになれる強さができました。本物の友達さえいれば、広く浅く……じゃなくていいや、と開き直れるようになったというか。無駄なエネルギーは使わなくなったけれど、エネルギー不足と心配にもなったりして?
  すごく充実の30代が伝わってきます。毎日はどんなふうなんですか?
【H】: 朝7時に起きて、9時までに子供を保育園。4時5時まで仕事して……。それからお迎え。完全に昼型になりました。
  すごい健康的ですね!
【H】: もう夜に仕事するくらいなら、朝4時に起きて仕事したほうがまし……。子供を寝かしつけてるうちに一緒に遭難しちゃったり……。子供の体から出る睡眠オーラがわたしを眠らせる……。アッという間に時間が過ぎていきます。圧倒的に時間が足りない! 月に1回くらい、買い物で発散! アフタヌーンティーでキッチン用品大量購入とか。スポンジ大好きなんです! だからって掃除好きというワケではないのですが……。
  そういえばお子さんのおかげであるものが再燃したとか!?
【H】: 今ガンダムにはまってます! 元は夫が借りてきたビデオを子供が見て熱中。以来うちには何体ものガンダムが……。ガンダム漬け……な週末。シャア命だったのですが、最近ブライトさんに心が……。いちばん人間味があるし、すごく不器用だし。30代ならではの、新しい目線が出て、昔のガンダム視聴時とは違うハマリ道が……。漫画家としては、シャアみたいな男が描ければ本望ですけど。描けるかな? ムリ!?
  ぜひぜひシャア描いてください! シャア好きな女子はたくさんいると思います。最後に読者にぜひぜひメッセージを!
【H】: 「ガール」出ますので、原作と併せて、ぜひぜひお願いします。最後にスカッとするシーンがあるので、スカッとしてもらえたら。表現したいことに共感してもらえたときに、「ああ描いててよかった〜」と思います。今回の主人公たちの悩みに共感してもらえて、色々折り合いをつけるきっかけになってほしいなあと思っています。自分でも描くうえで色々考えさせられたので……。
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