埜納タオさん インタビュー!
One more Kissで専門学校のいけばな芸術コースで学ぶ生徒たちを描いた
「百花日和」(ひゃっかびより)を連載中の
埜納(ののう)タオさんにお話をうかがいました。
  まずはデビューのきっかけなど自己紹介をお願いします。
【埜納さん】:
(以下N) 
mimi&Kissの新人マンガ賞に応募して、'94年にデビューしました。もう13年にもなるんですが、細々と描いたり描かなかったりが続いて……。結婚してから本格的に描き出して5年になります。今はOne more Kissで初めて連載という枠をいただいて「百花日和」を描かせてもらってます。
  お住まいは?
【N】: 兵庫県内の、神戸市から1時間の山奥に住んでいます。風向きによっては牛舎のにおいがやってきたり(笑)、コンビニも遠いですし、ホントにのどかなところです!
  なぜ漫画家さんになろうと思ったんですか?
【N】: 卒業後デザイン事務所で働いていたんですけど、忙しすぎて辞めてしまって。でもその後、ぽっかり時間があいちゃって、そのときに「もしかしたらマンガ描けるかも」と思ったんです。それまではほとんど描いたことがなかったけど、絵は好きだったので、時間もあるし……というので描いたものでデビューしました。物を作るのが好きで、忙しすぎるのがイヤで辞めたのに、なにもしないのも不安で、やっぱり作っていたいという気持ちがあったんですね。デビューはラッキーだったけど、それからはなかなか難しくってたいへんで、何度か「やめちゃおうかなー」って時期もありました。でも、やめたら一生後悔しそうで、そっちのほうが怖くって、今もなんとかがんばっているところです。
  現在連載中の「百花日和」とその前に描いていた「華物語」と、生け花マンガを描こうと思ったきっかけはなんだったんですか?
【N】: 「華物語」の後書きにも描いたんですけど、最初は男性がやっているステキな花屋さんがあって。一見コワモテなのに、でもステキな花を生けていて、気になったんですね。キャラクターも含め、かっこよく見えたんです。それまでは花=女性っていうイメージがあったんだけど、こんな男性を描きたいなと思った。あと、花がらみのものなら絵にしてもステキなんじゃないかと思って。それで担当さんと話しているうちに、よりテーマがはっきりする生け花がいいんじゃないかということになって。それから動き出しました。「華物語」で生け花の先生が男性だったのはそういう理由があったからです。
  お花の絵は描いていてどうですか?
【N】: 原案者の槙佑子さんがお花の先生で、絵もいろいろ用意していただいて助かっているんですが、私に知識がないので、勉強はしているけど、いつも難しいなと思って描いてます。その時期に手に入らない花材もあるし。あと、なかなか奥行きとか立体感を出すのが難しいですね。いつもラストに生け花の完成作品を持ってくるんだけど、生け花は正面から見るものが多くて、絵にするときも基本的には正面からのアングルになるんですね。だからそこはいつも同じ印象にならないように、毎回心掛けています。
  取材もされたんですよね?
【N】: 専門学校で生け花を学んでいるところに何度かお邪魔させてもらいました。若者ががんばってる姿というのが気持ちよくて、活気があふれていて、自分自身の学生時代を思い出したり、とても楽しかったです。お花を生けてる男子生徒、りりしかったです。なにかの専門分野を極めようとしている集団は、そのときだけでなくて、その後も職業としてやっていくのなら、ずっといい仲間だし、お互い学生時代から知っている子たちのがんばりってすごい励みになるんじゃないかなって思いましたね。
  作品を描くにあたり、花を見る目は変わりましたか?
【N】: 花がすばらしいというのはいろんなところで聞くし、自分も描いてきましたが、じつはもともと音楽が好きなこともあって、「花よりロックだろう」というのがあったんです(笑)。でも先日、「百花日和」の4話目でカーネーションの回があって、資料としてたくさんのカーネーションが見たくて大阪の花市場で働く知り合いの人に頼んで、カーネーションをケースごと買ったんですね。ピンクと赤で30本ずつくらい、もっと多かったかな。それをずっと部屋に生けておいて、2週間くらい元気で、そのとき家に花があるってホントにいいなぁって実感したんです。それからは生花をきらさないように、スーパーとかにある安いお花だけど、部屋に飾っていて、花のある生活ってホントにいいんだなってやっと気づきました。
  8月に「百花日和」のKC1巻が発売されますが、どんなところを見てほしいですか?
【N】: “お花を生ける”ことを通して学生たちのささやかな成長を綴っています。たくさんのキャラを描くのは初めてで、全員をうまく回せてないとこもあるのですが、“学ぶことの楽しさ”みたいな雰囲気を感じ取っていただけたらうれしいです。
  ところでいつもはどんな生活を? 
【N】: 普段の生活はいたって地味です。私は10時から6時くらいまでサラリーマン的に時間を決めて描いてます。自宅でやっているので区切りのない生活におちいりやすいんだけど、寝るときは寝るなど、そこは気をつけるようにしています。
  主婦でもありますよね?
【N】: ダンナと二人暮らしの主婦です。お弁当と毎晩のおかずにはいつも悩んでいますよ(笑)。
  趣味はやはり音楽……?
【N】: そうですね。行きたいライブなどはスケジュールを調整して行くようにしています。もうすぐ神戸で向井秀徳(むかいしゅうとく)の弾き語りライブがあるので楽しみにしてます次のページへ>> それから6月にロック検定というのがあって、それの3級を受けてみようかなーって思ってます。原稿のスケジュール次第なんですが(笑)。
  では最後に、KissとOne more Kissの読者の方に。
【N】: 読者のみなさまの心に届くようなマンガ作りを目指しています。どうぞ応援よろしくお願いします!
フォトギャラリー
写真1
一生懸命掃除しました。普段はてんやわんやです。
写真2
壁一面の本棚……というか飾り棚。
写真3
プロット考えるとき、お茶を何杯もごくごく飲みます。
写真4
キッチンにお花を飾っています。
写真5
ロック検定の公式ブック。ヘヴィメタルのジャンルがさっぱり。
写真6
みなさんに信頼される漫画家に! 壁に貼ってます。 気合の言葉はドラマ「家族ゲーム」から。
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