磯谷友紀さん インタビュー!
初コミックス「本屋の森のあかり」が6月13日に発売したてホヤホヤ、
とても好評な磯谷友紀さんにお話を伺いました。
  まずはデビューのきっかけなど自己紹介をお願いします。
【磯谷さん】:
(以下I) 
中学の頃、投稿したことはあったのですが、その後ずっと漫画家への夢からは離れていました。でも働きはじめてからストレスを感じだして……。はじめは一種のストレス解消法でしたが、でもまたマンガを描き始めたら楽しくて、こんなに好きだったのかー!!とはじめて気づいてしまい。そのときいちばん好きだったKissに投稿したのが、デビュー作「スノウフル」です。
  デビューできたときの気持ちは?
【I】: ウッソーという感じでした。ひたすらこれはウソだ〜と。ウソだという気持ちの後にようやくうれしい気持ちが来て……。デビュー作が載ったOne more Kiss2005年5月号は今でもとってあります。恥ずかしくて、あまり見返せませんが……。
  今回初コミックス『本屋の森のあかり』が出ましたがその感想は?
 
本屋の森のあかり(1)
【I】: コミックスが出るとはじめて聞いたときは、「いいのかなぁ」と思いつつ、小踊りしました。びっくり。実際のコミックスを手にとっても、まだ実感が湧かない。自分のものと思えてません。発売初日に書店さんに並んでいるのを見て、ようやく少し実感が……。でもまだあんまり……です。いつになったら恥ずかしくなく見られるようになるのかな?
  「本屋の森のあかり」まだ発売間もないですが、とても好評みたいです。作者としてここがオススメポイントというのはありますか?
【I】: それぞれの登場人物のいいところ・悪いところ、人間だから矛盾したところなど色々あって、そういうところを楽しんでもらえたらなあと思います。設定からどんどんはみ出していく部分がいっぱいあって、自分でもびっくりしています。まだまだ未熟ですが、そういう登場人物たちの未熟さを好きになってもらえたらうれしいです。自分自身は書店さんで働いたことがないので、自分脳内理想本屋になっていて、たぶん実際の書店さんと違うところがいっぱいあると思うのですが、そういうところもつっこみつつ、楽しんでもらえたらなあと思います。
  逆に「ここはテレる」みたいなテレポイントはありますか?
【I】: 杜三が仙人みたいなんで。普通の人なら言わないことを言ったり、したりして、「本は紙の塊じゃないんですよ」とか(笑)。作者本人がいちばん恥ずかしかったんですが、今はそれが楽しいです。こう描いてやろう……とか。杜三が出てくるとアホみたいに盛り上がってます。一番描き直す回数の多い人です。下手ながらなんとかかっこよく描きたくて……。でも脇役の栞とか店長もスキですね。精神安定剤みたいな存在です。
  「本屋の森のあかり」は書店が舞台ですが、書店を舞台にした理由は?
【I】: デビュー作からしつこいくらいメガネを描いていて、それならいっそメガネの集大成を描こう……と。で、メガネ率が高そうで、自分が毎日行く書店さんを舞台にしたいなあと。書店さんで働いてみたかった夢もあって……。本屋に入ると匂いで落ちつくんです。心が和らぐ。それに自分も好きな本を軸に話を膨らませられたら、キャラクターの奥もすこしのぞけるかなあなんて。
  経験のない職場を舞台にする大変さはありますか?
【I】: 書店さんを舞台にする以上、あまり適当には描きたくないなあというのがあって、色々取材させてもらったのですが、取材そのものはすごく楽しかった。取材させていただいた書店員の方はすごく面白くて楽しい方が多くて。本が好きというエネルギーをもらえました。でも実際描くと細かい部分がわからなくて……。今でも大変ですね。そんなときはいろんな人に助けてもらってます。
  実際にお客様に接したことはあるんですか?
【I】: 学生時代と会社をやめたあとは、ほとんど接客仕事をしていました。コンビニとか、雑貨屋さんとか。カフェで働いたり……。 お客さんに怒られたことが思い出です。自分が何をしでかしたかは覚えてないんですけど(笑)。
  今は漫画家一本ですが、はまっていることはありますか?
【I】: モチロン簡単な本なのですが、ちょっと前から、なんとなく進化とか行動学とかの本にはまってしまって。ひとりで動物園に行ったりしてます。「暗っ」って感じですが、面白いんですよね〜。時々変な発見をして「おーー。」と思ったり。
  それがこのあいだのKissの読み切りに生かされたのですね。10月からKissで3回連続登場ですが、それにかける意気込みは?
【I】: 頑張りすぎると空回りしそうなので、ゆっくりのんびり楽しいマンガを描きたいなあと思います。でもせいいっぱい頑張ります。
  自分はどんなひとだと思いますか?
【I】: 難しいです。自分で自分のことがよくわからないです。友達に言われることもバラバラで……。おおざっぱだったり、こだわったり、人見知りだったり、大胆だったり。一貫してないんだと思います(笑)。
  では最後に、KissとOne more Kissの読者の方に。
【I】: とりあえず今できることを、手抜きしないで、頑張っていこうと思いますので、ゆっくり見守っていていただけるとうれしいです。よろしくお願いします!
フォトギャラリー
写真1
狭くて納戸みたいですが、仕事部屋です。原稿末期は、床がトーンの海になります。
写真2
本棚の隅の、置物。友達にもらって気に入ってます。魔よけのお守りみたいです。
写真3
スイレン鉢とメダカ。なごみます。
写真4
ベトナムの茶器。重い思いして必死こいて持ち帰ったものの出番はあまりなく……。青が好きで、つい集めてしまいます。
写真5
杜三にちなんで購入した津軽びいどろです。
写真6
動物園にはまったのは、今年になって、ほぼ20年ぶりに行ったからかも! かわいいです。
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