望月玲子さん インタビュー!
12号から新連載『はなびじん』がスタートした望月玲子さんに、
作品についての意気込みなどを伺いました。
  Kiss本誌での連載は『タケコさんの恋人21』以来ということになりますが、月2回というペースはいかがですか?
【望月さん】:
(以下M) 
昨年は隔月で『鳥類学者のファンタジア』(Beth)と『BUB[BACK UP BROTHERS]』(One more Kiss)を交互に描いており、わりとペース配分的には良かったのですが、Kiss本誌はなんといっても月に2回締め切りが来るので緊張感が高まりますよねー。休みの時にせっせと描きためようと思います。
  新連載で、花火の世界を描こうと思われたのはどうしてですか?
【M】: 職人さんの世界には以前から興味があったのですが、花火に関しては「大曲全国花火競技大会」を見に行って、完全に魅了され、正直自分も花火師(作り手)になりたい!と思いました。その時どんなことを考えたか――おいおい『はなびじん』の中で描いていきたいです。
  タイトルの「はなびじん」というのはどんなふうにして決まったのですか?
【M】: いろいろなタイトルを思いつきましたが、「花火人」と「花美人」「華火人」「華美人」……、いろいろ想像できるという理由でひらがなの「はなびじん」におちつきました。ひらいた形が美しいと……(笑)。
  望月さんにとっての花火の魅力はどんなところですか?
【M】: この世の最も美しいもののひとつ。美しいものほど儚(はかな)く、刹那(せつな)的なものほど輝度が高い!とか。それらをつくるためにどれほどの情熱と苦心があるかと思うと泣けます。美しいものがすべてそうであるように、心持ちを映す鏡のような役割も果たしてくれているような気がします。
  花火を漫画で表現するのは大変だと思いますが、どんなところに注意して描いていらっしゃいますか?
【M】: なにしろ、どれだけはっきり印刷されるか――画面に映えるか、CG処理とドット分解に苦心しています。また、基本を備えたうえで、見ておかしくない程度に華やかなデザインを考えています。モノクロでも花火の様々な色が見えるかのように読者に感じていただけるよう願っています。
  最近取材に行かれた下田の黒船祭はいかがでしたか?
【M】: 5月中旬に行われる下田の黒船祭の花火大会は、花火の季節の皮切りと言われています。なにしろ、「海上スターマイン」は素晴らしい!の一言に尽きます。職人さんのアイデアもすごいです。目の前で見て圧倒されました!!
  登場人物のキャラクターはどんな感じでつくっていくのですか?
【M】: 群像劇としても考えているので、いろんな人が出てきます。いろんな個性がぶつかりあって、へこんだり、もりあがったり、ほのぼのしたり……。中には内面に重いものを抱え込んでいる人もいるので、ドラマチックな部分もありますし、てんこもりで考えています。
  これから出てくる人物も含めて、望月さんがいちばんお気に入りのキャラクターは?
【M】: えー、それは内緒です(笑)。
  この先の展開を少しだけ教えていただけますか?
【M】: 花火師さんの世界は、機密事項も多く、そうかんたんに入れる世界ではありません。主人公の絢音(あやね)もいろいろ苦労する予定です。なにしろ一人前になるまでに長年かかる奥深い世界ですし。もちろん恋愛でも苦労します(笑)。
  最後に読者のみなさまへメッセージをお願いします。
【M】: まずは、平和と幸せの象徴である「花火」の素晴らしさを感じてほしいと思いますので、ぜひ花火大会へと足を向けてください。また、花火にかかわる人々の人生を存分に味わっていただけるよう、精一杯頑張って描いていくつもりですので、どうぞ応援よろしくお願いします!
   
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フォトギャラリー
写真1
あえて額のないカラヴァッジオの複製画。シャビーでジャンクなものが好き。
写真2
最近お気に入りの手描きのフレンチカントリーのオイルサーバー。
写真3
最近、新しい机(古いけど)でリビングで仕事している。家事が出来るし、子供も喜ぶ。
写真4
仕事中の目休めの場所……。
写真4
『はなびじん』の下絵。かなり急いでます。
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